ベンガルヤハズカズラ
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國吉清
庭に植えてある柿は、毎年よく実ってその季節の庭を華やかにし、家の前を通る保育園の子供達から喜ばれた。
当初、植木市で購入した苗からは、小振りな実しか着かなかったので大ぶりな柿の木を散歩がてら目にすると、所有者にお願いして枝をもらい接ぎ木していた。
そのため一本の柿の木に3種類の柿の実がよくなった。
しかし、実がたわわに生ったある年にコウモリが夜な夜な食べに来るようになっていた。
実を食べるには問題ないが食べかすを下に落としたり、その糞を見るにつけ衛生上のことが気になり撤去することにした。
せっかく十何年も育てた木を切るのに心が痛んだので、枝についた17個の実を陶器の花瓶にさし気休めも承知の上で絵画にした。
独特の柿の色に苦労した。